FX強化規制がスタート
少ない資金で多額の外貨売買ができるFX(外国為替証拠金取引)の強化規制が2011年8月よりスタートしました。
元手の何倍までの売買ができるかを示す証拠金の取引倍率であるレバレッジを、最大50倍から半分の25倍に引き下げました。この強化規制は個人投資家が思わぬ巨額損失を被るのを防ぐことが目的です。
この強化規制は、2010年8月のレバレッジ50倍の上限導入に続く強化策となります。レバレッジの極端な限度引き下げに対し、様々な反対意見も相次いでいますが、FX会社は現状を受け止め前向きな方針を進めています。
現在、外国為替市場では円高が急加速しており、このためFX業界では、「これまでFXに興味がなかった投資家を呼び込む機会になる」との声もあがっており、その理由として、取引額は一時的に減少したとしても、規制で透明性をアピールできれば、投資家の参入が増え、取引額は増加に転じるという、マイナス要因ばかりには受け止めていないのが現状です。
このように、現在、FX取扱会社は手数料割引のキャンペーンなどを実施し、新規集客と顧客への囲い込みに力を入れています。
【2011年8月5日】